日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士とは

歯列矯正と聞くと小児が中心のイメージですが、最近は成人になってから矯正を検討する人も少なくありません。日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士とはどのような資格なのでしょうか?気になる点をまとめてみました。

2019年3月25日 更新
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こんにちは。歯科衛生士のyunaです。

認定歯科衛生士や専門歯科衛生士歯科衛生士についてお伝えをしていますが、今回は“日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士”についてです。皆さんはこの資格を聞いたことがあるでしょうか?簡単に言うと矯正歯科のスペシャリストなのですが、具体的にお伝えできればと思います。

認定学会は?

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日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士を認定している学会は“日本成人矯正歯科学会”です。資格名の通りですね。日本成人矯正歯科学会は、成長発育期以後の成人を対象とした矯正歯科医療に関する進歩・発展と学術の向上をめざし、1993年に発足された学会です。

設立されてもうすぐ30年を迎えようとしており、今年2019年6月には第27回学会大会も開催されます。矯正歯科の歴史自体はもっと長いのでしょうが、学会が設立されてからは30年弱です。そのことを思うと、まだまだ発展の余地のある分野なのだと分かりますね!

日本成人矯正歯科学会では歯科医師は“認定医”“専門医”“指導医”の資格を、歯科衛生士では“認定矯正歯科衛生士2級”“認定矯正歯科衛生士1級”を、そして歯科技工士では“認定矯正歯科技工士2級”“認定矯正歯科技工士1級”の資格を認定しています。

どうすれば取得できるの?

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この資格も簡単に取得できるわけではありません。いくつもの条件がありますが、まずは日本成人矯正歯科学会の会員である​ことです。また、2級と1級では条件が異なりますのでそれぞれまとめます。

<認定矯正歯科衛生士2級>
①日本の歯科衛生士免許を有すること
②本学会の認める矯正歯科専門医療機関、大学病院矯正歯科等に原則として常勤で3年以上の継続した矯正歯科臨床での従事があること、あるいは矯正歯科臨床も行う医療機関において同等の矯正歯科臨床での業務経験を有すること
③本学会の学会等に参加していること

<認定矯正歯科衛生士1級>
①認定矯正歯科衛生士2級を1回更新後、申請可能
②学術大会にて講演をすること

日本成人矯正歯科学会の会員になるためには、入会申込書を公式サイトよりダウンロードするか事務局に直接請求し記入後事務局に提出します。現在、インターネット上での申し込みは受け付けていないようなので新しく会員になることを希望されている方はご注意ください。

2級を取得すると5年ごとに更新が必要になります。1回更新をし、学術大会にて公演を行うことで1級の受験資格を得ることができます。1級まで取得しようと思うとかなり豊富な知識を身に着けておく必要がありますが、矯正の分野は専門で医院を開業しているところも沢山あるため、矯正専門歯科で勤務をしている方にとって非常に有意義な資格であることは間違いないでしょう。

資格取得のメリットは?

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前述しましたが、歯科の分野で特に矯正歯科はそれだけを専門にし開業されているケースが本当に多いです。矯正治療を専門に行う医院にとって認定矯正歯科衛生士はなくてはならない存在なのです。なので矯正専門の歯科医院や、矯正治療に重きを置いている歯科医院では大変重宝されます。

矯正治療は自費診療に分類されるため、元々給与が一般の歯科医院よりも少し高く設定されていることが多いです。資格を取得していれば更に資格手当をつける医院も多数あります。安定した収入を望んでいる方にも持っていて損はない資格です。

更に矯正歯科の分野は歯科医師の腕もさることながら、「歯科衛生士の腕の見せ所!」な場面が非常に多いのです。装置作りに欠かせない印象採得も、ブラケットがついて清掃性の悪い口腔内の清掃やお手入れ方法の伝授も、矯正装置の取り扱い方法の説明も歯科衛生士の役目です。矯正歯科は歯科衛生士が主役になることもできる分野なのです。

苦労の先にやりがいが

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専門性の高い矯正歯科の世界、そこで活躍の場が広がるため取得おすすめの資格です。とはいえ専門性が高いゆえに簡単に取得できるできるものではありません。ただ勉強をして取れる類の資格ではなく、日々の積み重ねが合否を左右する資格です。極めようと思ったときには、学会で発表までしなくてはならないのです。

だからこそ資格を取得できた時の達成感もひとしおですし、実際の臨床現場では「この資格を取得して本当に良かった」と思えることの連続ではないでしょうか。多少の苦労をしても、その先に大きなやりがいが待っていると思えば資格取得のために頑張るのも悪くはないなと思えますよね♪

おわりに

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