レントゲン撮影は危険? 妊娠中の患者さんは大丈夫?

最近ではほぼすべての歯科医院に完備されているレントゲン機器。 いくら微量とはいえ、放射線を用いる検査であることに変わりはありません。 それでは、患者さんをレントゲン撮影する際、患者さんの健康被害はあるのでしょうか? 特に妊娠中の患者さんはどうなのでしょうか? 今回は、歯科衛生士と密接にかかわるレントゲンについて、その人体への影響をご紹介します。

2019年3月25日 更新
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最近ではほぼすべての歯科医院に完備されているレントゲン機器。
いくら微量とはいえ、放射線を用いる検査であることに変わりはありません。

それでは、患者さんをレントゲン撮影する際、患者さんの健康被害はあるのでしょうか?
特に妊娠中の患者さんはどうなのでしょうか?
今回は、歯科衛生士と密接にかかわるレントゲンについて、その人体への影響をご紹介します。

そもそも歯の診断にレントゲン写真って必要なの?

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必要です。歯が痛くて来院された患者さんは、全てが全て虫歯で歯に穴が開いて歯が痛い人ばかりではありません。要は、見た目だけで判断できない歯痛も多くあるのです。

よくあるのは、歯周病からくる咬合痛です。歯肉の状態の視診や歯周ポケット診査により咬合の影響が考えられる場合は歯科医師に相談します。

しかし、視診やポケット診査などの外から見える情報だけでは原因究明まで出来ないこともあるのです。可能性もありますが、根本の治療法ではないので再発を繰り返すでしょう。

このように医師の診断のためにも治療のためにも、レントゲンは必要不可欠な検査の一つです。

レントゲンの種類

レントゲンには大きく分けて2種類あります。「デンタル」と言われる部分的に撮影する物と、口腔内全体や顎全体が撮影できる「パノラマ」です。

「デンタル」は、痛い歯が明確であり治療を要する時に撮影される事が多いです。
「パノラマ」は、口腔内全体が診察できますので、虫歯が何個あるか、歯周病に罹患していないか、また歯周病は軽度なのか重度なのか。親知らずはどういう生え方をしているのか。などより多くを把握することが出来るのが特徴です、

レントゲンの危険性は?撮影される側の影響はある?

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歯科用のレントゲンでも被ばく量はゼロではありません。
歯周病治療の中には、10枚法といって口腔内全体を10か所に分け細かく撮影し歯周組織まで検査する撮影法もあり、一度に10枚デンタルを撮影しますので被ばく量を気にする患者さんもいらっしゃいます。

しかし歯科で用いるレントゲン写真は、腹部から離れていますし、近年のレントゲンの機械の被ばく量はほぼありません。少なくとも人体に影響が出る数値ではありません。

人間は普通に過ごしているだけでも被ばくしています。
デンタル1枚撮影するよりも、飛行機で東京からニューヨークに飛行する方が被ばく量は多いのです。

よほど特殊な事情がない限り、人体に影響が出ることはないと考えてよいのです。

妊娠中にレントゲンを撮影してしまった場合

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妊娠中の患者さんを撮影したとしても、お腹の赤ちゃんへの影響は極めて低いと言えます。
歯科用のレントゲンは腹部や胸部を撮影するわけではないので尚更です。

歯科用のレントゲンは先ほども説明した通り、腹部から離れていますし、防護用のエプロンもあります。局部的に照射されますし、その上防護用のエプロンを着て撮影するとなればほぼ被ばく量ゼロと言っても良いでしょう。

しかし、出産経験のない新米お母さんは特にとても心配されます。この一枚のレントゲンでお腹の中の赤ちゃんがどうにかなったらどうしよう…と、余計な心配をしてしまいます。

歯科衛生士は、妊婦さんにレントゲンを撮影する場合は、被ばく量の低さなど分かりやすいよう具体例をだしながら(先ほどの飛行機の話など)説明し、「大丈夫ですよ」と一声かけてあげて下さい。

歯科衛生士デンタルあるある

新人衛生士の試練でもあるデンタルの撮影。インジケーターのある医院だったらデンタルの失敗もほぼほぼないかと思いますが、インジケーターがある医院ばかりではないでしょう。

根尖を撮影しないといけないのに、根尖部まで映ってなかった。とか、コーンの位置が悪くコーンカットしていた。とか….あるある失敗談です。(苦笑)

失敗した際、被ばく量の説明をせずに何度も撮影するのは患者さんとトラブルの原因にもなりますので、事前にきちんと説明をしてか撮影する事をおススメします。

まとめ

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