印象採得の上達は矯正歯科が近道!?ポイントを教えます

印象採得、それは歯科衛生士が一番苦戦する作業なのではないでしょうか。 矯正歯科に勤める歯科衛生士は、頻繁に印象採得が行うので、驚くほど上達します。 今回は現役歯科衛生士が、矯正歯科での印象採得についてお話します。

2018年11月28日 更新
169 view
「印象採得」、それは歯科衛生士が一番苦戦する作業の一つだと思います。

矯正歯科では、頻繁に印象採得が行われるので、印象採得の技術が驚くほどに上達します。
今回は、矯正歯科での経験を持つ歯科衛生士が、印象採得のポイントについてお話します。

専門的な技術を備えているのが矯正歯科の歯科衛生士

 (1526)

矯正歯科の歯科衛生士の最初の壁は、基本的な器具の名称を覚えることから始まります。
矯正に使うワイヤーにもさまざまな種類があるので、覚えることは本当に沢山あります。最初は頭が追い付かなくなるほどです。

そして、矯正歯科での歯科衛生士の役割の中で、必ず行うのが印象採得です。
普通の印象採得ではなく、ブラケットのついた状態での印象採得です。

その他、矯正前の検査、ワイヤー交換、ゴム交換、ブラッシング、スケーリング、がおおまかな役割です (クリニックによっては歯科衛生士ではなく、先生が行う事もあります) 。

矯正歯科の印象は何が厳しい?

 (1527)

矯正歯科の衛生士の1番の難題は、やはり印象採得です。
苦戦し、難度も心が折れてしまうこともありますが、慣れてしまえば楽になります。
普通の印象採得が簡単に感じるかもしれません。
なにが難しいのか?それは、ブラケットです。
ブラケットのついたまま、印象し外すときに気おつけなければちぎれてしまいます。
もちろん、正確な印象を求められる矯正歯科ではちぎれた印象物は使いものになりません。
慣れるまではちぎれずに印象採得できるまでちぎれたらやり直しの繰り返しです。

そして次の難題は矯正始める前の模型作りに使う印象採得です。
模型を見ながら、治療の方針を決めたりブラケットの位置を決めたりするので、重要な
資料となります。
なので、上唇小帯から最後臼歯までしっかり印象しなければなりません。
上下印象行います。
チェックも厳しくなり、矯正歯科の印象で2番目に苦戦する部分と言えます。

矯正歯科勤務の衛生士が教える印象のポイント

 (1528)

矯正歯科の印象は普通の印象採得と基本は同じですが気を付けなければならないこと等、ポイントやコツをいくつかご紹致します。
1. 患者さんに、いきなり冷たいものが入って驚かないようにお口の中に冷たいものが入ることと上の印象の際に気持ち悪くなったことはないかを聞きます。

2. 印象材を入れた際に気持ち悪くならないように、鼻で呼吸するようにアドバイスしましょう。

3. 患者さんの姿勢は、ユニットを下に下げて、頭だけを少しあげます。あとは、自分が印象しやすい体制に調整してください。

4. 印象材を通常通りにトレーに盛っていきますが、やや気持ち多めに盛ってください。ブラケットがついているため、ちぎれやすくならないようにするためです。

5. トレーに盛った際に、余った印象材を手に乗せてから患者さんの元へ向かいましょう。

6. 慌てずに、患者さんへの声掛けは欠かせずに行いましょう。

7. 口腔内にトレーを入れていく前に先ほど手に乗せた印象材を最後臼歯など採りずらい所に塗ってからトレーを入れるのがおすすめです。

8. 上下とも、トレーを入れる時はしっかり口唇を排除しましょう。

9. トレーは奥歯を意識して奥歯の方から入れましょう。

10. ブラケットがついている印象は非常に外しにくいです。外す時は、上唇小帯あたりからエアーで空気を入れてから外す外しやすいです。

11. そして、一番気をつけたい所です。最後、外す時にちぎってしまう事が多々あります。しっかり、エアーで空気を入れながら落ち着いて外しましょう。

矯正歯科に勤めるメリット・デメリット

 (1529)

矯正歯科に勤めてよかったことは、一般歯科では学べない矯正歯科について深く学べることです。
また、印象採得に自信が持てるようになります。

なにか1つでも自信のある技術があれば一般歯科でも強みになりますね。
そして、デメリットは矯正歯科を専門にしていて一般歯科の治療はやっていない歯医者に勤めると、一般治療から離れてしまうので一般歯科の知識が薄れてしまうことです。

新卒で矯正歯科に勤めてしまうと、一般歯科を経験せずにいきなり矯正歯科なので今後、一般歯科に就職した時に苦労するかもしれません。

印象採得に関しても、矯正歯科は部分印象をやる機会があまりないので、その点も含めて、一般歯科に戻りずらくなります。

新卒で矯正歯科に勤める際は、今後転職しても矯正歯科で勤めるつもりで就職すると良いですね。
一般も矯正もやるクリニックなら、矯正ができるてだけでも強みになりますよ!

おわりに

16 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士とは

日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士とは

歯列矯正と聞くと小児が中心のイメージですが、最近は成人になってから矯正を検討する人も少なくありません。日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士とはどのような資格なのでしょうか?気になる点をまとめてみました。
yuna | 56 view
インプラントコーディネーターとは

インプラントコーディネーターとは

歯科治療としてしっかり地位を築いているインプラント治療。しかし自費治療ゆえに患者さんは「もっとしっかりじっくり相談をして治療を始めたい」「治療後も分からないことだらけなので話を聞いてほしい」…そんなお悩みに寄り添う“インプラントコーディネーター”とは?まとめてみました。
yuna | 71 view
歯科衛生士向けのセミナーとは?行かなくても良い?

歯科衛生士向けのセミナーとは?行かなくても良い?

スキルアップをするための一つの手段、セミナー参加。歯科衛生士向けのセミナーってどんなもの?気を付けることはあるの?疑問点をまとめました。
yuna | 72 view
アシスト上手な歯科衛生士に!ポイントまとめ

アシスト上手な歯科衛生士に!ポイントまとめ

歯科衛生士の三大業務のうちの一つ、歯科診療補助。この診療補助がこなせないと、歯科予防処置や歯科保健指導をさせてもらえないという医院もあるとか…。基礎の扱いだけど奥が深いアシストについて、歯科衛生士の目線からポイントを解説します! というわけで、今回は“歯科診療補助(通称アシスト業務!)”についてまとめてみました。
yuna | 152 view
歯周病認定歯科衛生士とは?

歯周病認定歯科衛生士とは?

歯周病認定歯科衛生士は特定非営利活動法人日本歯周病学会の制度の一つです。歯周病学の発展や向上とともに患者さんの口腔保健の増進や歯周病の予防を目的としています。2005年から整備され、認定歯科衛生士の中でもっとも取得するのが難しいとされている歯周病認定歯科衛生士制度について、詳しくご紹介します。
きりけん | 108 view

この記事のキュレーター

おぬまさら おぬまさら