忘れないで!継続来院してもらう為の工夫

歯科医院での治療は1度で終わるものもあれば、長期の通院が必要な場合もあり、状況によって様々です。患者さんの中には、治療の途中で通院を辞めてしまう方がいるのも現状です。患者さんが通院を途中でやめてしまわない様に、歯科衛生士は何が出来るのかを考えていきましょう。

2018年10月31日 更新
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歯科医院での治療は1度で終わるものもあれば、長期の通院が必要な場合もあり、状況によって様々です。患者さんの中には、治療の途中で通院をやめてしまう方がいるのも現状です。

「忙しいから先伸ばししよう。」
「面倒だからもういいかな?」

と、患者さんが通院を途中でやめてしまわない様に、歯科衛生士は何が出来るのかを考えていきましょう。

治療のゴールを患者さんは見えていますか

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何らかの治療によって通院が必要になった場合、初めに患者さんにきちんと治療説明をしていますか?
ここでいう治療説明は“今日はこれをしました、次はこれをします。”という報告だけでなく、患者さんと一緒に今回の治療のゴールを決めるという事です。

特に治療が回数のかかるものだと、きちんと説明がないために、「今日終わると思っていたのに、まだ通わないと行けないの?」と、患者さんの通院意欲の低下や喪失に繋がります。

そこで、まず初めに患者さんとコミュニケーションをとりましょう。まずは、“どこまでやるか”です。とことん治療するか、今悪い所だけを触るのか、など考え方は様々ですが、患者さんの要望とこちらからの見解や情報を上手く織り込んで、患者さんが納得するゴールを見つけましょう。

例えば、「前歯が欠けたから治したい。奥歯は無いけど不便して無いからそのままで。」と、患者さんから要望があった場合、それをそのまま“欠けた前歯を治す”をゴールとしたならばどうでしょう。きっと奥歯がない事で、再び前歯に負担がかかり同じように欠ける事が予想されます。
その都度、欠けては治しを繰り返す事が果たして正解でしょうか?本当に患者さんを想うのであれば“奥歯が無いので前歯に負担がかかり欠けた”という事を伝え、“奥歯で噛める口腔内にする”をゴールにする事で、患者さんの良好状態がより長く保たれる様になります。

ストップ!痛みが無くなったら通院終了

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歯が痛いと駆け込んできた患者さんが、神経を抜く治療を終えた途端来なくなってしまった・・・

誰しも一度はそんな経験があるかと思います。確かに痛みが無くなれば完治した様な気分になりますが、中途半端に治療途中のまま放置しておくと、更に状態が悪化するケースもあります。

これを未然に防ぐためにも歯科衛生士の説明力や声がけが求められます。
大切なのは「今日はここまでですが、これで治療は終了では無いですよ」という事を明確に伝えることです。行った治療がどういう内容かを伝え、今回の治療全体のゴールを伝えます。脅かす訳では無いですが、途中で治療をやめた場合のリスクを話しておくのも大切だと考えます。

声がけの仕方にひと工夫として、治療終了後に

「はい、終わりました。お疲れ様でした。」
ではなく、
「はい、今日はここまでにさせてくださいね。お疲れ様でした。」
というのがおすすめです。

こうすることで、患者さんの思い込みを減らすことが出来ます。「まだ治療は続くのだな」と、分かってもらう事はとても大切ですので、そういった小さな工夫も実践してみましょう。

お口の定期検診で末永い関係を

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継続来院となるとやはり歯の定期検診で来られている患者さんが多くなります。週に1度のペースや、1年に1度のペースなど、医院や患者さんによってそれは様々です。定期検診を受ける患者さんのメリットは、初期虫歯などの早期発見や、歯石除去などの歯のクリーニングを行う事で良好な口腔環境を守る事です。通院することで、ブラッシングへの意識が続きやすいというメリットも考えられますね。

一方歯科医院のメリットは、安定して通院患者を獲得出来るという事です。継続来院してもらうという事は、双方にメリットがあります。歯科衛生士としても、日々の診療が継続来院に繋がるよう意識した行動をしたいものです。

しかし、患者さんの中にはついつい定期検診を忘れてしまう方も少なくはありません。予約日時を忘れがちな患者さんにこちらから出来る工夫としては“予約の取り方”があります。患者さんが覚えやすい日時にするのも良いですし、前日の予約確認電話やメール、またはハガキの郵送も効果的でしょう。次の予約が連絡待ちになるようでしたら、診察券などに「次は◯月頃に定期検診を」など、一言添えるのも方法です。また、医院で定期検診のリコールカードを作成し一年以上来院していない患者さんに呼びかける(メール、郵送など)という方法もあります。

おわりに

患者さんの通院が途中で終わりになってしまうのには、予約日忘れや、通院意欲の低下や喪失があります。これらを未然に防ぐ様に細やかな意識配りをする事が、歯科衛生士の一つの仕事であり歯科医院を支える大切な心掛けです。その日の業務だけでなく、先を見据えた行動をとるようにしましょう!
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